現在製作中のため内容は中途半端です。


安全に投げる。

投げ釣りにおいても、安全が最も優先されると言うことは、至極当たり前のことである分けですが、特に釣り場では「より遠くへ投げたい」と思う気持ちが強くなります、そのような気持ちで初心者の人が、思いっきり投げると、その人の持っている力量以上の結果を出そうとしすぎて、力みすぎたり、オーバーアクションになったりします、そんな時の結果は、オモリがスッポヌケテ右の方へ飛んだり、引っ掛けて左の方や、水面へたたきつけたりと、思ったようにはいかないことが多いのではないでしょうか。

そのような行為は、まわりの釣り人にとってもいい迷惑ですし、非常に危険でもあります、まわりに釣り人や海水浴客がいる場合には、特にそのような事のない様にしなければなりません、ミスキャストであっても前方へ飛んでいくのならばまだいいのですが、右側へでも飛んでいったら大変です、本人が肝をつぶすだけならまだしも、万が一事故にでもなったら・・・・、自信がつくまではあまり思いっきり投げるのは控えたいものです、しかし中途半端に投げるのも失敗することの原因の一つでもあるようです、そうならないためには、キャスティングの理論をよく理解し、周りに人のいないところでしっかり練習をするか、又は技術のしっかりした人に直接指導してもらうのが一番の近道であるでしょう。

キャスティングの上級者は九州にもたくさん居られます、そのような方の門を叩くのが一番かも知れません。

キャスティングの考え方は人それぞれに違います、特に、人に教えるときは全く違うことを言う場合もあります、しかし、基本的な理論は同じことなんですが、人によっての表現方法の違いがそんな事になる場合が時々あります、ここでは私の考え方による表現で投げを紹介してみたいと思います。

私の場合、特に「安全にキャストするには」と言う事に重点をおいています、万が一切れてもなるだけ前方へ飛んでいくように考えてやっています。

当たり前のことですがより遠くへ飛ばすと言うことが前提です。

 


ロッドを曲げる。

飛ばすためにはロッドを大きく曲げることが必要で一番の目標になります、ロッドを振るそのちょっとしたタイミングの違いで、トップの方だけ曲がったり、センターの所まで曲がったりします、より手元の方まで曲げられるほど遠くへ飛ぶ事はおわかりだと思いますが、体に感じる感覚では重く感じていてもバットの方までは曲がっていない、ということはよくあることだと思います。加速を上手く行なわないとティップの部分しか曲がってくれず重さだけを感じてしまいます。徐々に徐々に力を加えないと二度振りになったり、充分に曲がらず加速どころか重さだけが感じられるようになります。

そばで見ているとすごい音で、とても良く振れているように見えてもあまり飛んでいないときがあります、そんな時は音のすごさにごまかされていて、ロッドの方はあまり曲がっていないと思われます、そばで見ていてもロッドの曲がり具合はわかりにくいものです。曲がりを意識してよーく観察しているば、そのうち、だんだんとロッドの曲がった様子が分かるようになってきます。上手く曲がっているときにはそんなに大きな音は出ないものです、なぜなら素振りの時の音は曲がっていないのにいい音がする事でも分かるのではと思います。一度飛距離と音の関係を比較してみてください。上手い人ほど激しい音は出ていないと思います。

飛距離を出すためには、最後の振り止めのときに「どれだけロッドが曲がっているか」、ということが最も重要だと思われるからです、ロッドを大きく曲げる力がある人でも、フィニッシュのときに最大の力を加えようとしたときにはもう力を出し切っているならば、振りとめるずっと前にロッドは反発を始め最悪の場合は2度振りになってしまいます。振り始めの頃に早く力を入れてしまい空気を切り裂く音だけが目立ってしまいます。

 

 


体を使うということ。

体には、腰から下の脚の部分と、腰から上の胸、肩、そして両腕、その上の首と頭で構成されています。変わった分け方だと思われるでしょうが、私のイメージを表現するときにはこのような分け方で考えています。

ロッドを振る場合には、からだのねじり戻しを生かす事により、大きな振り幅を作り出します。頭上に振りかぶって振り下ろすオーバーヘッドのキャストでは、硬いロッドを使い力に頼った投げ方でなければ、なかなか遠くへは投げられません、ただし、セーフティースローの選手のようにすごく遠くヘ投げられる人もいますが、このような投げ方では実際の釣りにはあまり向いてはいないようです。長い仕掛けは使えませんし、餌の傷みかたもひどくなります。しかし安全ではありますので仕掛けや状況によっては良く使われるかも知れません。(オーバーヘッドキャストとセーフティースローとでは基本的には違う投法になります、セーフティースローはスリークオーターの変形であり、オーバーヘッドとは違います、間違えない様にして下さい。ただ真直ぐに振っているだけが同じなのですから。)

体のねじりは、下から上へねじりを戻していくことが基本になります、戻すという事は最初いっぱいにねじられていると言う事になります、ではねじりはいつねじられるのか、スリークオーターでは構えたときには最大にねじった状態になります、後は解いていくだけです、膝を回して前方ヘ向けその上の腰を又前方へと向けていきます。回転投法の場合は、上半身の動きと下半身の動きの差によりねじりが生まれます。ステップによる下半身の動きの方が上半身より早いため、結果として上半身が遅れて来てねじりが生まれます。ゴルフのトップのような状態が出来るとあとは一気に振っていけます。胸、肩、腕と順に一気に振るとスムーズにロッドが曲がりトラブルの無いキャスティングが行なえます。

下半身の動きで最も大切な事は腰から回すよりも、膝を回して腰を引っ張った方が腰は安定してまわるようです。

V字投法やスリークオーターのときは、腰が安定してまわってくれれば上半身はスムーズについてきます、上半身は最初からねじられていますのでそのまま下半身についてきて、今度は胸、肩を振って(回して)いきます、肩を回したら最後に腕を思いっきり振っていきます、特に腕は「最後まで腕が伸びきるように」振り込みます、まるでパンチを打ち込むように。

特に素振りのときは完全に腕が伸びきるところをリリースポイントと考えて振ることが大切でしょう。そうでないと実際にオモリを乗せて振るときには、急に大きな負荷がかかって来るため、考えているリリースポイントより早くリリースされてしまいます。なるべく遅くリリースするためにはイメージを最も遅くにもっていったほうが良いようです。

身体の動きを論じる場合には、身体の動きには「パワーはありますが、スピードはいまいち」です。腕の場合には「スピードは速く振れますがパワーは身体の動きの方が勝っています」。ロッドを振るときのように、徐々に加速をしていかなければならないときは、身体の動きで徐々にスピードを上げていって、後半を腕の振りでマキシムのスピードに持っていく事が理想です。加速が最も重要になります。
このときに、下半身、上半身と2段階に動作すると言う事ではないので注意して下さい、あくまでスムーズに動く事はとても大事な事です。